アセンブリのモデリングと管理

複雑な製品設計では、アセンブリ内の部品点数が増加しがちです。Solid Edgeでは、最大規模のアセンブリでも、時間のロスなく迅速かつ簡単に作成して管理することができます。チューブ、パイプ、ワイヤ、溶接、シートメタルなど、あらゆるコンポーネントを完全なデジタルモックアップとして正確に再現し、より精度の高い設計や解析を可能にします。Solid Edgeは、干渉問題の迅速な検出と修復、アセンブリ指示の生成、顧客レビューの実施により、費用のかかる試作の必要回数を低減します。

Solid Edge無償評価版

機能

Solid Edgeによるアセンブリのモデリングと管理

パフォーマンスを犠牲にすることなく大規模アセンブリを作成して管理

大規模アセンブリでの比類なきパフォーマンス

Solid Edgeでは高度なメモリ管理技法により、アセンブリモデリングを簡単に管理できます。大規模アセンブリとその関連図面の作成、ロード、更新が簡単です。単純化、ゾーンの定義、およびアセンブリ構成のみのナビゲーションにより、システムメモリの負担が軽減され、より効率よくアセンブリを表示することができます。Solid Edgeのアセンブリモデリングでは、マスターアセンブリ内で複雑なサブアセンブリの編集も行え、単純化ビューと詳細ビューを自在に切り替えることができます。またはサブアセンブリを一つの部品に変換し、位置と形状だけを表現する単一のコンポーネントとすることでパフォーマンスを向上できます。アセンブリが大きくなるにつれて自動で切り替わる、大規模アセンブリ用ハイパフォーマンスモードは、最大10倍高速のワークフローでインタラクティブなパフォーマンスを向上させます。アセンブリの高速読み込みには、読み込むデータ量を抑えたプレビューモードが登場しました。

実際の環境に即してデザインを可視化

点群によってアセンブリをフルカラーで可視化できるため、新しく設計した装置をどんな場所にも自信を持って正しく設置することができます。工場やプラントを改修する際にこの機能は特に有効です。Solid Edgeのアセンブリ測定および表示ツールを使うことで、点群に合わせながら装置の位置を決定し、設計することができます。

状況に応じたボトムアップとトップダウンのモデリング

Solid Edgeでは、ボトムアップ (既存のコンポーネントの組み立てによる方法) と、トップダウン (概念レイアウト設計から始める方法、または既存アセンブリに組み込む部品を新たに設計していく方法) のどちらでも好きなやり方で設計が可能です。アセンブリモデリングのコマンドとツールでは、関連性の有無を選択してモデリングを進めることができます。Solid Edge独自のシンクロナス・テクノロジーによって、部品間でのブーリアンや複数部品の同時編集を行い短時間でのアセンブリの作成、変更が可能です。どのような方法で設計を開始したとしても、Solid Edgeがあれば、アセンブリの中から部品の作成・編集ができます。

アセンブリの拘束を簡単に管理

Solid Edgeのアセンブリモデリングツールでは、既存の部品の変更時にも、新しいアセンブリのインポート時にも、リンクや拘束を簡単に更新することができます。アセンブリのコンポーネントやその関係性が、アウトライン形式で体系化してテキストとシンボルで表現されているため、検索、アクティブ化、表示の制御が簡単です。

部品のパターン化と標準化による時間の節約

アセンブリでは、ナットやボルトなどの標準パーツや市販パーツ、あるいはサブアセンブリを複数配置する必要が生じることも少なくありません。Solid Edgeでは、部品やサブアセンブリを即座にパターン配置することができます。ユーザーは、新規に配置する部品を最小限のクリックで組み立てられるように、内部、外部拘束条件または習得した拘束条件をコピー・アンド・ペーストできます。サブアセンブリの部品の内部要素や、サブアセンブリ自体を部品とともにコピー・アンド・ペーストして、拘束条件を含む内部コンポーネントを再利用できます。Solid Edgeは、非アクティブ・コンポーネントを配置できる軽量モードもサポートしています。また、パーツライブラリが利用可能であれば、社内規格に準拠した日常的に使用する部品を簡単に検索して配置することができます。

フレームおよび溶接の迅速な設計

Solid Edgeには、フレーム構造や溶接専用の設計ツールが用意されています。組み込まれたエンジニアリングプロセスのナレッジを、構造化されたワークフローと合わせて利用すれば、汎用のCADモデリングツールよりもはるかに短時間にフレームや溶接を設計することができます。フレームと溶接は、Solid Edgeアセンブリ機能、パーツモデリング機能、ドラフティング機能とフルに関連付けられています。Solid Edgeでは、各コンポーネントの切断長さを記載したパーツリストを自動的に作成することができ、リストは下流工程の作業者でも自由にカスタマイズできます。

インポートしたファイルを迅速に変換

ファイルをインポートした後、外部データにアクセスする必要がありません。Solid Edgeに内蔵される内部コンポーネント・ワークフローによって、インポートしたファイルのコンポーネント情報をパスファインダに自動で埋め込み、わずか数秒でデータを直接アセンブリに配置します。内部コンポーネント構造は、従来のファイル構造に変換されます。コンポーネントをドラッグするとき、アセンブリの操作は内部参照と外部参照の両方を保持します。部品、板金、アセンブリファイルのテンプレートはパブリケーションにも使えます。Solid Edgeは、x_t (Parasolid)、STEP、JT、IFCデータフォーマットのインポートに対応しています。

アセンブリのリアルなレンダリングおよびアニメーション

Solid Edgeでは、グラフィカルな照明の配置、ソフトシャドー、反射などを活用したフォトリアルなレンダリングにより、設計に生命を吹き込むことができます。リアルなモーションシミュレーションは、強力な分解ツールと合わせて、ムービーとしての保存、共有が可能です。洗練されたタイムラインは、設計者が動作の正確な順序を設定するのに役立ち、モーターの起動、シャフトの回転、パーツのフェーディング、エクスプロージョン発生のタイミングを示唆することができます。